原画:猫生いづる
シナリオ:みかづき紅月
music:BAL(内藤侑史&山田屋カズ)

ストーリーダイジェスト
春──。

明日から新学期。

最後の自由を満喫すべく、当ても無く外出した南陣真(みなみじんま)。
やみくもに歩いていると、何故か学校に辿り着く。
立ち尽くすように、桜の木を眺める。

「どれだけの時間をすごしていたのか」
ただ意味も無くぼんやり桜の木を眺めながら。

自分の名を呼ばれたような気がして、
振り向くとそこには幼馴染の百瀬(ももせ)まほろが。
特に用事も無かった陣真、二人で一緒に帰る事に。

明日の事、クラス分けの事など、とりとめもないことを話しながら、
自然と足もゆっくりになる。

と、その時。
満開に咲き誇る夜桜の下、小さな女の子の姿を見たような気がした。
気のせいかと思い見直す。
しかし、そこには寂しげに咲く桜の木があるだけ。

陣真のその態度をいぶかしがるまほろ。
まほろに自分が見たもの、見てしまったものの話をすると、
学校に伝わる噂話を聞かせてくれた。

「春になったら小さな女の子の幽霊が出るんだって」

恐がりながら彼女は言う。
そんな彼女を見て、陣真はふと思った。

昔となんら変わっていないな、と…。

だけど。
陣真には、その「昔」の記憶が一部思い出せない。
突き詰めて思い出そうともしなかったのだが。

一陣の風が吹き、桜の花びらが舞う。
何故か、少女のものと思しき声が聞こえた気がした。

「あなたも、あたしと一緒だね」

不思議な思い抱いたまま、黙って夜桜を見上げる陣真。
明日からの、新しい生活を胸に抱きながら。

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